検索上位に上がるのは全国に分校を持つ大規模なところが多いですね。
大規模な学校は、給付金制度対象校であったり、分納可、教育ローンがあるなど支払に関しての利便性があります。
受講途中で転校できたり、振替受講もできるなど柔軟な対応ができる点がおすすめです。
そのいくつかを挙げてみます。
東京中央日本語学院(TCJ)
ここの特長は、理論と実践を共にバランスよく学べるところです。また「理論」のみを学べる単科コース「実践」のみを学べる単科コースが設けられているので、目的に絞ったコースを選ぶこともできます。
振替制度が充実していて、講義も大変分かりやすいと有名です。講師には大原やヒューマンといった大手スクールで教えていた講師もおり、どの講師にあたってもハズレの無い学校だと思います。しかも「3年間無料再受講制度」もあるので、現場で自信を失ったときも戻って学習することもできます。
たとえば日本語教育能力検定試験に照準を合わせ効率よく勉強するなら「理論」を、ボランティアなどで教えた経験はあるけれどより質の高い授業をと思うなら「実践」を選ぶことができます。生徒もいろいろな年齢層、経験をもった人たちとなりますので、その点でも楽しみですね。
場所:新宿区信濃町、大阪府梅田
ヒューマンアカデミー
日本最大級の日本語教育機関なので知名度抜群で、コースも多様です。特に人気のコースベスト3は「日本語教師養成総合講座」「通信)日本語教育能力検定試験【完全合格】講座」「日本語教育能力検定試験解説講座」です。
ここのもう一つの特長は就職をサポートするジョブカウンセラーの存在。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などの相談にのります。いつ、どのようなタイミングで何をすべきなのかなどの具体的な動きについてもアドバイスがもらえるので心強いですね。
場所:北海道/東北/関東/甲信越/東海/近畿/中国/四国/九州/沖縄
KEC
少人数制で演習豊富、即戦力となる力を身につけることを主眼においた講座です。そのひとつとしてある制度が「3年間無料再履修制度」です。納得できるまで何度でも演習の授業を受講できるこの制度は、現場に入ってからでも使えるので、自信を失ったとき迷ったときに、学校に戻って学び直す機会が持てます。
即戦力の力をつけたと思っても実際の現場では思わぬことに遭遇するもの。「3年間無料再履修制度」も加えれば、就職のスタートダッシュ対策も万全です。
場所:関東/近畿
アークアカデミー
高校受験を目指す塾などではすでに取り入れられているWEB授業を実施していのが何よりの魅力。45分の映像を集中して受け、レポートやテストで確認します。そして何より嬉しいのが豊富な授業映像も見られること。
就職した後で授業を見せてくださいとお願いしてもすぐにOKされることばかりではないので、実際の授業を見られるということは本当に価値あることなのですよ。教育実習や日本語学習者との交流など学習と併行しての刺激も用意されています。
場所:新宿/西武新宿/新宿西口
千駄ヶ谷日本語教育研究所
1975年に開校した老舗の日本語学校として設立され、その翌年には日本語教師養成講座も開設されていました。といっても決して古臭い学校ではなく、『「日本語教育機関の告示基準」(平成28年7月22日法務省入国管理局策定)第1条第1項第13号二に規定する日本語教員の要件として適当と認められる研修について届出を受理された日本語教員養成研修実施機関・団体』の、第1号として受理されるなど、今もフットワーク軽やかです。日本語教育のリーディングスクールといえますね。
場所:高田馬場/横浜
新宿日本語学校 *現在、養成学校は中止
独特な江副式教授法が魅力です。外国人に向けた見せる日本語、見せる日本語をコンセプトとしたオリジナルで、外国人だけでなく日本人にもまたろう学校でも取り入れられている方法です。この方法を実践する日本語学校で豊富な実習体験も可能です。
場所:高田馬場
インターカルト
プロの日本語教師養成の歴史は37年と長く、特に実践演習に力を入れた実践講座に定評があります。海外提携校があるので海外での就職希望の方にもおすすめです。併設の日本語学校は各国20%以下とする多国籍の留学生たちが学んでおり、実習授業のモデル学生も務めるとのことで、楽しくまた役に立つ経験ができること間違いなしですね。
場所:御徒町/秋葉原/新御徒町
アルファ国際学院
国内とともに海外校が、イギリス・フィリピン・タイ・ネパール・パラグアイにあり、そこでの教育実習が受けられるという貴重な体験が可能です。海外志向が高い方には特におすすめです。
場所:虎ノ門/赤坂紀尾井/横浜
日本語教師養成学校の選び方
日本語教師になるという目的は同じでも、各人それぞれ望むものは少しずつ違います。検定合格重視、実践力重視、海外への就職可能性の高さ重視などです。
検定合格重視であれば、ゼミや単科コースで検定対策のみの勉強をすることができます。値段も安く済み、期間も短いので、コスパを大事にする方におすすめです。ただし合格率20%の試験ということをお忘れなく。
実践力重視であれば、日本語学校併設のところがよいでしょう。授業見学や教育実習もできる機会が多いからです。また授業が少人数制かどうかも大事な見極めのポイントでしょう。多人数の一斉授業ではなかなかできない演習が豊富にでき、その回数を重ねるごとに現場での実践力が身につくからです。
日本語教師の場合、海外への就職は、実のところ、自分で一から探してすることを嫌がらなければ特に難しいことではありません。が、海外校を持っている、提携校があるという養成学校であれば、紹介してもらえることもあるでしょう。継続的に日本語教師を送り出しているのであれば、行く前からの評価も高いでしょうから有利です。