皆様は「ハイブリッド型の授業」というものをご存知でしょうか?
以前からこのような言葉はありましたが、COVID-19の影響により、かなり注目されるようになって来ました。
今回は、そんなハイブリッド型の授業に関する記事です。
ハイブリッド型授業ってなに?
私は、ハイブリッドと聞くと、自動車が浮かびます。「ハイブリッドカー」というやつです。
ハイブリッドカーはガソリンと電気と2つの動力源がある車のことですが、ハイブリッドという言葉には、複数のものをかけ合わせるという意味があります。
そういうわけで、ハイブリッド型の授業も、複数のものがかけ合わさっている授業のことですね。
コロナ渦における対策として、大学をはじめ教育業界ではオンライン授業が珍しいものではなくなりました。ハイブリッド型授業はその親戚みたいなものかなと思います。
何と何がかけ合わさっているかはいくつかのパターンがありますが、だいたいは通学と通信です。そして通信の部分が録画された授業なのか、オンライン(中継)授業なのかも学校によって分かれます。
このハイブリッド型授業に関して色々調べていたら、日本語教師養成講座の中でも既に取り入れている学校が何校かありました。
日本語教師養成講座の中で有名な3校、ヒューマンアカデミー、東京中央日本語学院(TCJ)、KEC日本語学院がいずれも「ハイブリッド」という言葉を使っていました。
知人のつても大いに使って、それぞれのハイブリッド型について情報を集めてみましたが、3校とも異なる形式でした。
共通する部分はハイブリッドの片方は通学ということです。もう片方が、eラーニング講義動画か、授業の録画動画か、オンライン授業なのかが異なっていました。
私が個人的に一番面白そうと感じたのは、東京中央日本語学院さんのハイブリッド型授業でした。通学(登校)とオンライン授業の組み合わせなのですが、オンライン授業は、登校する方と同じ教室の授業を受けるそうです。
東京中央日本語学院(TCJ)のハイブリッド型授業
まずは東京中央日本語学院さんのハイブリッド型授業の面白い特徴を挙げます。
- 登校かオンライン参加かを授業回ごとに選択可能
- 模擬授業を行う日は登校
- オンライン授業のシステムはZoom
1はとても良いと思います。毎回オンラインだとつまらなくなったり、何となく寂しく?なってしまうかなと思います。私も巷で有名なZoom飲み会とやらを知人としたことがありますが、面白くはあるんですが、一抹の寂しさもあり・・・
2は絶対に登校した方がよいです。私は現役の日本語教師で、通常の授業もオンライン授業(学生10人ほど)もどちらも受け持っています。オンラインの授業は、教室内の授業とはだいぶ勝手が違いますが、根本部分は変わりません。
どういうことかというと、オンライン用に教材を工夫する必要はあるのですが(全部画面共有にするため基本板書は使わない等)、授業の流れやクラスコントロールに関しては、教室内での対面授業のイロハが基礎となります。むしろ、その基礎がないと、非常に難しくなると思います。
ハイブリッド型授業の良い点!
これはなんといっても、安心して受講できるという点が真っ先に浮かびます。COVID-19の猛威によって、あらゆる活動が停滞したり休止したりしてしまったことかと思いますが、ハイブリッド型授業であれば安心して継続し続けれます。もしかしたら台風の日や吹雪の日も自宅から受講できるんですかね?そうだったらとっても便利ですね!
他にもいくつか良い点を挙げたいと思います。
授業の質が落ちない!
全部通信授業の場合、けっこう辛いと思います。日本語教師養成講座は実技の部分が重要なので、ここも完全に通信となった場合、正直あまり教育技術が身につかないのでは?と懸念します。座学部分はeラーニングやテキスト中心の勉強でもよいかなーと思いますが、模擬授業や教壇実習に関しては、やはり登校して現場でひとつひとつ確認することが一番の近道だと思います。30年後、50年後はわかりませんが、まだしばらくは物理的に近い距離で学ぶ必要性が高いように感じます。
Zoomは簡単!
機械音痴の私も使っている「zoom」ですが、特に操作が難しいということはないです。何を隠そう、私のオンライン授業でもZoomを使っていまして、かなり快適です。おそらく細かい初期設定を事務スタッフさんの方で行ってくれたようなのですが、授業中、私は細かい点をまったく意識していません(笑)
Wi-Fiの調子が悪いと、映像や音声が止まってしまうことがありますが、今のところそれ以外で困ることはないです。
この辺りで筆を置きたいと思いますが、コロナ禍においてもやれることは山程あります。ぜひ、歩みを止めずにチャレンジし続けてください。