海外で日本語教師!でもどこに勤める?

「今度、仕事で海外に行こうと思って」
と友人に話したとき、相手が日本語教師ならば、

「え~どこどこ?」
「いいなぁ、私も行きたいなぁ」

と後押ししてくれる言葉が続きます。

別の仕事をしている友人であれば、

「どれくらい行くの?」
「家族はどうするの?」

と、なんとなくネガティブな質問が来ることもあります。

“外国でも仕事ができる職業であり、それは多くの人が望んでいること。”

これが日本語教師全体に共通した考えです。実際にこの5年間を振り返ってみても、何人もの先生方が海外に行きました。

いつかは海外!と考える方々のために、現在の海外求人の傾向をご紹介しましょう。

海外の日本語学習者、傾向は3種

「日本のアニメや文化に惹かれた」など、個人の興味関心はさまざまでしょう。求人情報の中でいくつかみられる、海外の日本語学習者に多い傾向をご紹介します。

1:来日予定の技能実習生

最近のニュースで、技能実習生はそのまま単純労働者対象のビザにシフトされるのではと言われていますが、現在の呼び方でいえば技能実習生対象ということでよいでしょう。近々来日し、建設や製造、介護など人手不足といわれている職種で仕事をする人たちです。

ビザ要件のひとつに日本語能力があり、最低でも日本語能力試験N5レベル、できればN4レベルを求められます。ビザのためだけではなく、来日後、安全で確実な仕事ぶりを発揮するために、また、充実した生活のためにも、日本語能力は欠かせません。

来日前の希望に満ちた期間を共に過ごし、必要な日本語を教える手助けができ、やりがいのある仕事になります。

ベトナムの募集例をひとつ挙げてみます。

日本語だけでなく「自立できる、人間形成の育成を目指しています」とあり、「生徒の手本となり想いを伝え、指導できる方」ともあります。日本語だけでなく、日本の礼儀やマナー、挨拶などしつけ的なことも期待されています。

技能実習生は来日直後の1か月間、日本語学習と共に生活面での研修を受けることが義務づけられています。母国ベトナムと日本との二段構えで同じような内容を教わることができれば、きっと技能実習生も異国での生活を安心して始められることでしょう。

その他の情報として、「現在日本人教師3名、ベトナム人教師40名が在籍しています」「生徒は500名ほどが在籍しています」とあります。大盛況のようですね。

2:現地法人の社員

現地の法人が、社内教育のひとつとして日本語の勉強をさせる場合があります。インドのIT関連企業など、ビジネスの上で日本語が必要な会社です。

学習者は大卒の優秀な社員が多いことが特徴です。また応募の条件に「日本企業での就労経験」とあり、日本企業の文化を伝えられる人が求められています。学習意欲の高い大人の学習者は、こちらの日本語教授力と共に日本語の幅広い知識を問われますので、やりがいのある仕事といえるでしょう。

募集例としてインドの現地法人をご紹介します。

IT関連会社で、学習コースが初級から上級まですでに定められています。初級者はN4、N5レベル、上級者は専門用語を含めた日本語指導となります。はじめは初級コースを担当し、慣れた後に上級コースを担当します。

社内教育の一環ですから、教える内容はすでに会社側で決められています。その意味では教えやすいかもしれません。

3:海外付属校に在籍する生徒


日本にある海外付属中学校や高校などに直接勤め、日本語科目を担当します。
日本への留学も数十名単位で送られるなど、日本とその国、双方の生徒の国際感覚を養うことに力を入れた学校です。

貴重な留学経験を生かすためにも、事前の日本語教育は重要です。また将来、日本とその国の懸け橋ともなる人材を育成するので、やりがいもあります。

学習対象者が子供なのが大きな特徴で、現地の言葉ができることが望まれます。それが無理でも「最低限、英語は必要」という条件があります。

また例を挙げてみましょう。

アジアの日本人学校の中でも生徒数の多い国、タイの中学校で募集がありました。タイ教育省の認可もある教育機関です。

日本にある学校は、タイだけでなくさまざまな国からの学生を募集するという独自の「グローバル構想」を掲げています。

タイといえば、バンコクの日本人学校は他国と比べてもダントツの規模を誇っています。生徒が多いということは、タイに駐在し働いている日本人家族が多いということです。日系企業が多く、会社規模も大きいことが想像されます。仕事に役立つ言語として日本語のニーズは高いでしょう。

まとめ

「海外で日本語教師をしたい」とひとくちに言っても、その勤め先はさまざまです。年齢層や日本語を学習するそれぞれの目的に対し、教える側の自分がそれに見合った経験や能力を持っているか、客観的に判断するとよいでしょう。

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