ボランティアで日本語教師もいいですよ

「ぼくも日本語教師です」年輩の男性に話しかけられ、聞くとボランティアで日本語を教えているとのことでした。

ボランティアの形で海外に行ったこともあり、初回は自分ひとりで、二回目は奥さんも同行で行かれたそうです。非常に楽しそうで、嬉しそうでした。第二の人生を満喫している風でした。

こういった例もひとつですが、他、日本語教師もさまざまな形がありますのでご紹介します。

日本語が必要な外国人は留学生だけではない

一般的に日本語教師として生計をたてる場合、どこかの教育機関に雇われることになります。そこに来る学生は留学ビザを取得した学生であることがほとんどです。学生として来日し、学費を仕送りや貯金などから払うという身分です。

しかし、日本に住む外国人で日本語を勉強する必要がある人はこういった留学生ばかりではありません。留学ビザではないビザで日本に住んでいる人がいます。日本人の外国人配偶者、労働ビザで働く外国人、そういった外国人夫婦に育てられた子ども、などです。

生活の中での必要性という点では、留学生よりも高いように思われます。勉強をすることが目的の学生という立場と、日本社会の中で仕事をし、子育てをし、教育を受けていく立場のちがいがあるからです。

「生活者としての外国人」のための日本語教育

上記のような外国人生活者のための日本語教育事業は平成19年から取り組まれています。以下、文化庁HPよりの抜粋です。

「生活者としての外国人」のための日本語教育事業は、日本国内に定住している外国人等を対象とし、日常生活を営む上で必要となる日本語能力等を習得できるよう、地域における日本語教育に関する優れた取組の支援、日本語教育の充実に資する研修等を実施することにより、日本語教育の推進を図ることを目的として平成19年度から実施しています。

こうした国からの後押しもあり、各地では外国人生活者に対する日本語教育の取り組みが始まっています。市の施設を使い、安価な授業料で日本語を教えるものや、放課後に学校に出向き、日本語の不十分な外国人の子どもに日本語授業をするものなどです。このような場で活躍するのがボランティアの日本語教師なのです。

孤独になりがちな外国人の生活者の相談相手にもなれる心強い存在です。

海外でボランティアで日本語教師

一方、国内ではなく海外に出て、ボランティアで日本語を教えたいと考える人も多いですね。若者のキャリアアップの手段として、またリタイア後の人生を豊かにする挑戦のひとつとして、人気があるプログラムです。

BBI日本語教師ネットワークのサイトには、海外でボランティアで日本語教師ができる国が紹介されています。その対象国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、イギリス、ドイツ、モンゴル、タイ、台湾などさまざまです。いくつかをご紹介します。

オーストラリア

期間は1週間からの短期参加もOKですが、一番人気は1年とのことです。派遣先の種類は豊富で、地域や形態、日本語教師の種類もいろいろです。また語学学校や資格取得コースなどとの組み合わせも可能です。

指導に英語は使うのかが気になるところですね。以下、サイトからの抜粋です。

扱う科目は日本語ですので、教室内では日本語をもちろん使いますが、基本的な指導方法は、英語を使って指導する間接法です。アシスタント教師といえども先生であることは変わりなく、自らが生徒を引っ張って行かなければ授業は進みません。従って、積極的に英語を発話しながらネイティブの生徒と関わりを持つことが日々続いていきます。この現場で英語を使って活動しなければ行けない環境が、このプログラムの大きな特徴の一つです。

英語を使って積極的に授業を作っていく必要があります。日本語教授力もさることながら英語力も必要です。英語の力をつけたいという方にはぴったりのプログラムです。

モンゴル

期間は2週間からありますが、一番人気は4週間のプログラムです。モンゴルの私立大学に派遣され、滞在先は大学の寮が確保されるので、生活コストは食費がかかるのみです。空き時間にはモンゴルの雄大な草原などの大自然を満喫できそうですね。

派遣先である私立大学は日本語学科が設置され、初級の段階から直接法で教えるとのことです。モンゴル語はもちろん難しいでしょうが、英語も自信がないという人でも、授業は日本語でとのことなので安心ですね。

日本人は30日までビザなしで行けるので、渡航までの手続きも簡単です。海外で日本語教師をする手始めに選ぶにはよいプログラムではないでしょうか。

ドイツ

期間はさまざまです。ビザの基本はワーキンク゛ホリデービザなので年齢制限が31歳まで、それ以上であれば滞在者ビザの申請が必要です。

モンゴルの場合と違い、日本語を徹底的にというより日本文化の紹介を期待されてという場合が多い傾向です。 日本に関連した特技、空手や書道などお持ちの方にはぴったりの派遣先です。また会話表現や発音などを中心に指導、活動する場合も多いようです。表現力豊かな方に最適でしょう。担当の先生が日本語に堪能でない場合も多いので、ドイツ語の力はいやおうなくつきますね。

まとめ

ボランティアで日本語教師とはいっても、国内も海外も考えられ、その形はさまざまです。日本語を教えるという意味で日本語教師ですが、ボランティアの日本語教師は上から教えるというより横からサポートする立場になることが多いですね。受け取る側にはどちらのニーズもありますから、自分の力や資格に合わせた活躍の場があるといえます。

日本語を教えることを通して外国人と同じ人間どうしという思いを共有し、人としての幅を広げ、人生を豊かにする。このために必要なのはボランティア精神と豊かな人間性だけです。ボランティアで日本語教師もなかなかいいと思いませんか。

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