海外で日本語教師、ビザがなければ始まらない?

「海外で日本語を教えてみたい。」
実際に海外で活躍している日本語教師には、この思いをきっかけに夢の実現に取り組んだという人がとても多いです。
その志を果たし海外で日本語教師となった人の中には、そのまま海外に住むこともあれば、一通り経験できたことで満足し早々に帰国する人もいます。どちらの結果にせよ、一度は海外で仕事がしてみたいという人は依然として多いことでしょう。

ここでは、海外で日本語教師をしたいと考えたときに必要となるビザについて説明します。

就労可能なビザの取得は必須

海外での滞在許可証であるビザはその資格に沿った活動だけが可能です。たとえば海外に半年間滞在する予定で滞在中に現地で仕事がしたいと思っていても、ビザの在留資格が「観光」であれば仕事をすることは違法です。留学ビザの場合は、資格外活動許可を得ていればアルバイトは可能ですが、週の労働時間数に制限があります。

では、日本語教師として海外で仕事をする場合、どのような種類のビザを取得する必要があるのでしょうか。
求人広告からビザについての記述を見てみましょう。

就労ビザ取得のサポートがない場合があります

日本人に人気の高いオーストラリアと、日本語教育への熱が高まっているインド。
こちら2つの国の日本語教師の求人をご紹介します。(参照元:日本村

オーストラリアの例(Japaneasy Language School)

  1. 経験豊富な方、直接法で教えられる方、夜間や土曜日に働ける方、長期で働ける方。未経験の方はお断りしています。
  2. 非常勤。時給22~26オーストラリアドル。
  3. ビザのサポートは行なっておりません。既に働けるビザをお持ちの方、取得予定の方に限ります。

上記のような語学学校は学生約300名以上という規模なので幅広いレベルの学生が在籍していることが予想され、やりがいのある仕事が経験できそうです。
しかし、非常勤なので確実な生活費が稼げる程度まで授業を任せてもらえるのかが気になります。
また就労ビザ取得のためのサポートは無いので、仕事ができる別のビザを所持している必要があります。

インドの例(Indocosmo Systems)

  1. インド人エンジニアのための日本語教育を行なっています。
    インドの工科大学での日本語講座や一般向けの日本語講座を行う予定もあります。
  2. 月給10万円。住居の提供あり。1年契約(更新あり)。
  3. ビザ申請の支援あり。

住居が提供される上に、常勤で1年契約なので安心です。その他、休日などについても書かれています。
やりがいのある仕事であるばかりでなくビザ申請のサポートもあるので、あらかじめ働けるビザが無くても大丈夫です。

ビザ取得サポートの有無は、その国の日本語習得への情熱と日本人滞在人数が影響する

海外からの求人内容を見ると、ある程度の傾向があります。

東アジアから東南アジア、南アジア、西アジアなどアジア全般では、語学学校での常勤での募集が多く、ほとんどの場合、ビザ取得のサポートを受けることができます。取得のための費用を負担し、現地での申請のために仕事を休むことも可能、といった細かい配慮まで記載されていることも。

ヨーロッパやオーストラリアなどでは語学学校でも非常勤での募集が多くなっています。また公立の学校では日本語が外国語の一つとして教育に取り入れられているケースもよくありますが、学校ごとに見れば習得を希望する学生はごく少数です。前述した大規模な語学学校でさえもビザ取得のサポートは無いことから想像できるように、積極的に就労ビザを取得させてまで日本語教師を日本から呼び寄せる動きは珍しいようです。

あくまで想像ですが、国によっては別のビザで永住もしくは短期滞在している日本人が多く、現地で採用することが容易であるという点も関係しているのではないでしょうか。

就労ビザ取得のサポートをしてくれるか否かは、日本語を学習したい人の人数と、現地にいる日本人が希少かどうかが大きく影響しています。

働くなら留学ビザよりもワーキングホリデービザ

留学生の場合は、本来の目的である勉学に支障をきたさないよう、労働時間に制限がある場合がほとんどです。
たとえばオーストラリアであれば週20時間、日本での留学生は週28時間までと決められています。

しかしワーキングホリデービザの場合、労働時間数の制限はありません。
日本語教師としてしっかり稼ぎたい場合は留学ビザでアルバイトをするより、ワーキングホリデービザを取得したほうがよいでしょう。
ただし「同一雇用主のもとで半年以上働くことはできない」等の制限がありますので、事前に調べておくことをお勧めします。

現在、ワーキングホリデービザで行ける国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港 、ポーランド、ポルトガル、ノルウェー、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、アルゼンチン、チリの21カ国です。

年齢などの条件を満たしワーキングホリデービザを取得できれば、その国で就学・就労・観光ができます。
ビザ有効期間1年のうち10か月を日本語教師として働き、残りの2か月でその国を観光する、という人もいます。

まとめ

ビザについては、国ごとに様々な規定がありますから、行きたい国が決まっているのであれば、長期的な計画が必要ですね。
就労ビザの条件として、4年制大学卒であることが必要な場合が多いです。又、公立学校で教えたいのであれば、その国の教員免許が必要な場合もあります。

ご縁のあった国でとにかく働いてみたいという場合は、まずは上記のようにビザ取得サポートを受けられる求人を選びましょう。
今勤めている日本語学校を退職される先生をみると、公的機関から派遣されたという人もいれば、自力で探したという人もいます。

皆さま一人ひとりの希望に沿った素晴らしい夢が叶いますように。

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