独学で日本語教師になる!

社会人になった後に諸々の理由から日本語教師を目指そうと思った場合、時間とお金のことを考え、できれば独学で日本語教師になろうと考える人は多いでしょう。実際に独学でもなれるのか、どんな方法があるかについてご紹介します。

 

日本語教師になるための資格条件

日本語教師は正式な教員免許があるわけではなく、いくつかある条件のいずれかに該当していれば日本語教師の有資格者と呼ばれます。ですが、それ以前に日本語教師になる資格条件をクリアしているかを確認しましょう。以下、日本語教育振興協会からの資格に関する項目の抜粋です。

1.大学において日本語教育に関する主専攻もしくは副専攻を修了し、卒業した者
2.大学において日本語教育に関する科目を26単位以上取得し、卒業した者
3.日本語教育能力検定に合格した者
4.次のいずれかを持つ者
・学士の学位
・高等学校においての教諭経験
・短期大学か高等専門学校を卒業後、学校等で日本語の研究や教育に関わった経験2年
・専修学校の専門課程を修了後、その修業年限と学校等で日本語の研究や教育に関わった経験の合計が4年以上
5.上記の者と同等の力を有する者

1や2そして3があればもちろん余裕でクリアですが、4の資格があれば暫定的資格があるとみなされ、本人の専門的な知識や能力次第で採用されることは可能です。また5の資格でも十分とする学校もあります。しかし、実際の採用条件としては有資格者であることと書かれていることがほとんどです。

では資格条件をクリアできていた方、次の有資格者に進みますよ。

 

日本語教師の有資格者とは

プロの日本語教師として国内外で活躍するために、また有利に確実に採用されるには有資格者である必要があります。有資格者にはどうすればなれるのでしょう。

1.大学で日本語を主専攻もしくは副専攻とし卒業する
2.420時間の日本語教師養成講座を修了する
3.日本語教育能力検定に合格する

この中で独学で目指せるものは、3の日本語教育能力検定合格です。車の運転免許試験を独学で受験するイメージでしょうか。車の免許と日本語教育能力検定合格、どちらが難しいかは人それぞれなので比較はできませんが。

 

日本語教育能力検定とは

受験者数と合格率、年齢層

受験者数は、昭和62年には6000人弱で、ピークの平成3年には9000人弱が受験しました。その後増減はありましたがここ最近は5500~6000人程度です。

合格率は15%を切ったときもありましたが、最近では20%弱で落ち着いています。合格するのは5人に1人ということですね。

受験者の年代別グラフを見ると、興味深いことに50歳以上の年代割合が15年前の10%、10年前の20%弱から順調に増え、平成28年では30%を超えました。その代わりに減っている年代は30歳未満です。5年前の60%弱が10年前には50%を切り、平成28年では30%を切っています。

実施時期、料金など

毎年1回10月に行われ、受験料は10600円です。全国7か所、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡で行われます。

以上、詳しくは日本国際教育支援協会のサイトをご覧ください。
http://www.jees.or.jp/jltct/index.htm

日本語教育能力検定に独学で合格するには

合格率が20%を切る試験ですからそれなりの準備は必要です。方法は、通信講座を利用するか、テキストを使って完全独学するかがあります。どちらも先生がいない独学なので、自分から向かっていく気持ちが必要です。かつサボらないという自律心。自立心でなく自律心ですよ!お間違いなく(笑)。

通信講座を利用する

私自身は通信講座を利用しました。あれこれ問題集をそろえ始めると際限なくなりそうで、それよりもプロが作ったこれだけでよいというものを繰り返しやり、定着させ、満点でなくても全体で点をとろうと考えたからです。狙うはもちろん一回で合格すること。はい、させていただきました。点数はよかったのか、悪かったのか。テストは非常に難しかったです。

通信講座は語学教育で定評があるアルクのNAFL 日本語教師養成プログラムを使いました。価格は10万円程度。安くはないですが、養成講座に通えば60万円かかりますし、時間的に難しい場合には最適な方法でしょう。

合格のための通信講座なので、試験範囲全体をきちんとカバーしています。目次をみるとその出題範囲の広さに頭がくらくらしましたが、とにかく全部やろうと考えました。最後の方は若干浅くなりましたが、すべて通して勉強しました。

この通信講座を受けている人は公開セミナーも利用可能です。共に合格を目指す人にも出会えます。

 

完全独学でする  

この方法も合格可能だと思います。今は日本語教師養成講座をしている学校からよいテキストが出ていますし、過去問も販売されているからです。ただ独学で必ずしていただきたいことは、学習計画を自分でしっかり立てるということです。

自分の弱点と実際の配点を考え、どこをどれくらい深くまでするかをよ~く考えての学習計画です。全体を網羅したテキスト、文法や聴解など実践分野に特化したテキスト、過去問の3種は必要でしょう。加えて現在の日本語教育業界などのニュースについても日頃からアンテナを高くし、チェックしておくといいですね。

 

まとめ

誰でもがなれるわけではない(資格条件がある)、資格条件をクリアしても誰でもが有資格者ではない、簡単に合格できるわけではない(合格率20%弱)、でも独学で合格できないわけではない。

ない、ない、ない、最後にもう一回のないと否定形を何度も使って強くお伝えしたのは、社会人を経験した後に日本語教師を目指す方へ熱いエールを送りたいからです。社会でしっかり経験を積んできた方に日本語教師になっていただきたいからです。

違ったバックグラウンドを持つ外国人に何かを教えるということそのものは、日本語の教授力以外の部分も必要です。押しの強さ、言い切りといったものに加え、日本語の知識だけではないものを豊かに持った人であることが、魅力ある授業をする条件でもあるからです。どうぞ頑張ってください。

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