在宅オンラインの日本語教師になる

最近、ときどき耳にする「テレワーク」という言葉の正しい意味はご存知ですか。「テレ」は「電話」の意味ではなく、「遠く離れた」という意味の「テレ」です(瞬間移動を意味する超能力「テレポーテーション」もここから来ていますね!)。

このテレワークには、在宅勤務以外にモバイルワーク、サテライトオフィス勤務などがありますが、日本語教師に関しては在宅勤務の形でテレワーカーとして働く形が、最近注目されています。スカイプなどを使用することが多いですね。

テレワーカーの日本語教師とは

テレワーカーとしてオンラインでの日本語教師を募集している会社に登録し、受講者の紹介を受けることが一般的です。2004年から始めている老舗の会社を始めとして、今ではたくさんの会社が進出しています。受講者の特長、収入、メリット・デメリットなどをお伝えします。

受講者はビジネスパーソンが多い

世界中どこからでも受講できるので、受講者の居住地、出身地は実に様々です。またその立場も学生や社会人など色々です。が、学校に通わずオンラインで勉強をしたいという人は、時間的に忙しく、決まった時間をとりにくい状況にある場合が多く、使える時間の中で日本語学習をしたいという高いニーズを持ったビジネスパーソンが多くなります。

事前の分析や調査、カリキュラム作りが必要

法人からの大口での契約を受けた場合は違うこともありますが、マンツーマンレッスンをする場合の事前のレベル分析やニーズの調査、カリキュラムの設定は任されることが多いようです。

収入は能力給

受講を始めるもやめるも自由度の高い形なので、受講の継続率が低ければ当然仕事は減っていきます。会社側から見て会社の評判を上げるような優秀な講師には時給を上げ、そうでない場合は時給を上げない、仕事を割り振らないといったことは当然あるでしょう。

時給は1000~2000円

上記のように経験や能力によって差が出ます。が、全体的には初めは1000円程度から、教師歴の長い経験者であれば2000円程度という状況です。経験が不十分でもしかるべき研修を受けた後に採用という形をとっている会社もあります。

レッスン時間は24時間選択可能

昼間は仕事をしている社会人対象のことが多いので、夕方から夜にかけての時間帯が多いです。が、時差の大きい欧米の受講者の場合は変わってきます。例をいくつか挙げると以下のようになります。

アメリカ・ニューヨークであれば約13時間遅いので、20:00からのレッスンは日本の9:00からです。

アメリカ・ロサンゼルスであれば約16時間遅いので、20:00からのレッスンは日本の正午12:00からです。

フランスであれば7時間遅いので、20:00からのレッスンは日本の3:00からです。

オーストラリア・シドニーであれば2時間早いので、20:00からのレッスンは日本の18:00からです。

ベトナムであれば2時間遅いので、20:00からのレッスンは日本の22:00からです。

午前にしたい場合は、アメリカ東部、午後からであればアメリカ西部、同じような時間帯であればアジアもしくはオセアニア、ヨーロッパの場合は早朝になりますね。

テレワークで日本語教師をするために必要なもの

スカイプなどのインターネット環境

これは必須です。ヘッドセット、ウェブカメラなどの機器の事前準備を指示されることがほとんどです。またパソコン自体も動作環境のよいものであることを求められます。性能の低さで煩雑にフリーズするなどのトラブルを極力少なくするためです。

日本語教育能力資格

資格不要のところも中にはありますが、現場で教えるときと同じレベルの資格を求めるところが増えています。つまり大学で日本語専攻もしくは副専攻、420時間以上の日本語教師養成講座を修了している、日本語教育能力検定合格のいずれかに該当することです。

日本語以外でのコミュニケーション力

自国からオンラインで学習する受講者の場合、日本語運用力は十分でないことが多く、その国の言葉もしくは英語が話せることを求められる場合が多々あります。日本国内で教えるよりも、日本語以外の言語能力を求められることは多いですね。

英語、中国語、それ以外の言語などが実用レベルにあれば、受講者の幅は広がります。

テレワーカーとして働くメリット

自宅で教えられる:毎日の通勤の手間がなくなります。女性であれば全身コーディネートが不要になります。

自由な時間帯を選べる:非常勤で働く場合と同じく、都合のいい時間帯を選べます。

自分の能力を試せる:能力給は厳しい反面やりがいがあるものです。

自分の裁量部分が大きい:カリキュラム設定はもちろんですが、ニーズに細かく対応するための日々の調整など任されます。

マンツーマン式が多い:クラス運営の難しさから解放されます。

 

テレワーカーとして働くデメリット

収入が不安定:非常勤であるよりもさらに収入は不安定になる場合が多々あります。非常勤であれば契約期間内は確実に働けますが、受講側の自由度が大きいということは、突然仕事を失う場合もあるということです。

自己管理が必要:オンライン授業とはいえ、よい授業をするためには事前の準備は欠かせません。が、自宅でのレッスンということで管理される度合いが減り、自己管理を自ら厳しく律する必要があります。

まとめ

テレワーカーとしての日本語教師についてお伝えしましたがいかがでしたか。
インターネットやスマホの発達によって時間や場所に縛られず行動できるようになった今、教室に通うことを手間と考える人にとっては、オンラインで受講する方法は理想的と思うことでしょう。移動の時間だけでなく移動のためのお金も使わず済み、よいことばかりのように思われます。

最近では、日本の企業が外国人社員の研修コースのひとつとして法人契約で依頼する場合もあります。社内でのコミュニケーション、社外での応対場面に即役立つと好評のようです。

今後ますます発展していくかどうか、その動向に注目していきたいですね。

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