日本語教師になった後に、レベルアップを図るには

日本語教師として勤め、日々の授業に関わる中、ふとこれで十分なのかと立ち止まりたくなるときがあるかもしれません。
「私の授業ってわかりやすい?」「私の時給って私の力に合ってる?」「もっとレベルアップしたいけどどうすれば?」

そんな疑問にお答えします。

自分のレベルアップは授業の中で!

普通の会社であれば、上司が時期を見て研修に参加するよう促したり、部署異動というレベルアップのチャンスを与えたりするでしょう。
しかし先生稼業は個人事業のようなもので、特に非常勤講師は自分の授業がすべてなだけに、授業がいつでも本番であり、自らの研修の場ともいえます

授業で学び、授業で試し、考察し、レベルアップを図っていきます。どんな形であれ先生という職業はそういうものではないでしょうか。
と、いきなり結論が来ておしまいになりそうですが、まだこの先はあります。安心してください!

日本語教師の研修にはどんなものがあるの?

日本語教師の研修は、残念ながら大都市圏に集中しているのですが、それでも意外に多くあります。主催は日本語教科書の出版会社であることがほとんどです。つまり新しく出た教科書や改定された教科書の宣伝ですね。使いやすい、この教科書で教えてみたいと思われれば、学校全体で採用される可能性があります。そして多くの学生が買い求めることになるので、いいプロモーションになるわけです。講師はその教科書を書いた大学教授であることが多いです。

論文の書き方指導について、シャドーイングについてなど対象の教科書に沿った内容がテーマとなっていますから、新しく授業で取り入れるもの、今すでにしているがさらにやり方をよくしたいと考えているものがあれば、受けてみるとよいでしょう。

他には、大学教授何人かを招き、また海外からも教授を招き、パネルディスカッションの形で今後の日本語教育について考える、というようなものもあります。日々の授業のことばかりでなく、今後の展望が描けるヒントになりますからおすすめです。

受講したいけど、どうすれば?

教科書会社を具体的に挙げるとすれば「にほんごの凡人社」、「スリーエムネットワーク」、「アスク出版」あたりでしょうか。それらの会社のHPを開き、日本語教師対象のイベントを探し興味のあるものに申し込みます。教科書の宣伝を兼ねたものであれば無料のことが多く、そうでないものは有料のこともあります。

研修に参加するとどんなメリットがあるか

日本語教育に関する今の情勢がつかめる

世界情勢の変化とともに、日本に来る学生の求めるものは変わっていきます。たとえば、一昔前は単純労働ができる簡単な日本語による会話が身に付けばよいというものでしたが、現在では大学や大学院合格レベルの日本語を身につけたいというものに変わっています

また学生本人のレベルも変わってきています。たとえば、日本語教師が海外に行くようになるということは、海外の学校のレベルが上がるということです。結果、日本に来る学生はすでに十分な日本語力があるので、日本での授業はより高度なものを求められるようになるのです。・・・というようなことを主観的に肌で感じていたとしても、それが第三者からするとどうなのか、勤め先以外の学校でも同じことが言えるのか、という客観的な情報が得られる場が先に挙げた研修の場です。参加している人たちも同じ日本語教師ですから情報交換もできるでしょう。

自分の将来を描くヒントになる

研修を受けに来る人は、日々の授業に追われるだけでなく、さらなるステップアップを考えての参加であることが多いです。質問の時間になると我さきにと手を上げ、時間が不足し途中で話を打ち切られる人も多いです。それらを聞くだけでも十分刺激になり、自分の今後の道を見直し、修正するよいきっかけになるかもしれません。

教わる側の気持ちがわかる

これは、案外大事です。説明が歯切れよく進めば快適ですが、何度も同じことを繰り返されると「わかってないと思っているの?もう十分なのに」と心の中で毒ついたりします。そしてはっと反省するのです。私も生徒からそう思われているかも。

教える側と教わる側をいったりきたりの研修は、実はかなり疲れるんですよね。つい、一つ一つ自分を振り返ってしまいますから。疲れないコツとしては教わる側に徹することなんですが、これが案外難しいんですよ。

まとめ

初めに書いたように日本語教師は個人事業のようなものですから、自分でステップアップの道筋を考え、進んでいく必要があります。でもこれは常時考えるものではなく、まずは目の前の授業を精一杯こなしていくことが一番でしょう。

私自身も、前と同じところを教えるときは、前のときよりわかりやすくなる工夫をします。よりわかりやすい説明や例文を新たに考えなおします。会社で目の前の仕事を一生懸命やることと同じですね。そして数年たった時に自分のしてきたことを見つめなおし、必要があれば研修を受け、次の段階を模索するのがよいでしょうね。自分の道は自分で作るこの感じ、ちょっと気に入っています。

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