コロナ禍により変わりつつある日本語教育

2022年に入り、コロナ感染が発覚してから早くも3年目になります。やっと全世界でマスクの着用義務や入国制限が緩和されはじめ、少しづつですが以前の状況に戻りつつあります。

明るいニュースとしては、「2022年4月の一か月間に、日本へ新規で入国した留学生が4万6889人に上ったことが、出入国在留管理庁のまとめでわかった。新型コロナウイルス感染症の蔓延以降では単月で最も多かった2020年11月の2万920人を倍以上も上回り、コロナ禍以前を含めても過去最大規模の留学生入国ラッシュとなった」ようです(留学生新聞 引用)。

ですが、完全に元の状況に戻るのは数年後、もしくは今の状態を継続する部分も大きいと思われます。例えば、リモートワークやオンラインツールを介した商談、オンライン授業等、コロナ禍の副産物と言われるものです。

日本語教育も然りです。入国制限が緩和されたとはいえ、ビザ取得に時間がかかる、航空費に多額の費用がかかるなど、入国に関する問題はまだまだあるのが現実です。

そこで実際にどのように日本語教育が変わりつつあるのか見ていきたいと思います。

ハイブリッド授業の定着化

コロナ前は、入学学期には全員来日でき入学式には全員登校が当たり前でした。
ですがコロナ禍によりこの当たり前が大きく変わりました。運よく入国できた学生、タイミングが合わず入国ができず母国にいる学生。
学生の滞在場所はそれぞれです。

登校・オンライン参加者 両者が参加できる授業形態の開拓

学校によってはPC等の機材確保が難しい、講師自身ITスキルを駆使した授業展開が困難といった理由から「完全登校授業」を徹底している学校もあります。

ですが、現実的に入国できる学生は日に日に少なくなっているという状況が長らく続き、やむを得ずハイブリッド型授業を導入したという学校もあります。

必要な機材は初期投資こそ費用がかかりますが、購入さえすればあとは問題ありません。問題なのはオンラインを通じてどのような授業展開を行っていくか、どのようなトラブルが起き、どのような対応が求められるのかを知ることです。

グループワークの方法、授業プリントの共有、テストの対応等 課題は山積み

学生が全員教室にいれば何の問題もなかったことが、色々と考える必要がでてきました。結論としては昨今のオンラインツールは大変便利になっており、そのようなツールを使用すれば特に大きな問題もありません。学生も20代とネット世代ですので、覚えるのも早いです。

例えば、グループワークはZoomのブレイクセッションを使用(有料アカウントのみ使用できる項目)、授業プリントはメールやGoogle Classroomのアプリを通じて共有ができ、テストもGoogle form等を使用すれば解決できます。

使えるツールがわかれば、講師自身が使いこなせるよう練習を重ねていきます。

待機留学生の心のケア

入国ができればホームシックはあったとしても、夢や目標であった「日本で暮らし、日本語にたくさん触れ、日本語レベルの上達が感じ取れる」ようになります。

しかし、入国ができず毎日の授業をオンラインで受講していると、日に日に「私は何をやっているのだろう」と日本語を学ぶ意義を見失ってしまう学生もいます。せっかく日本語学校に入学したのに「コロナが収束すれば日本に留学しよう」から感染状況に変化がないと「日本への留学は諦めて母国で就職しよう」等と留学や入学自体を諦めてしまう学生も少なからずいます。

オンライン上では学生の精神状態は見えづらいものがありますが、欠席や遅刻が続いている等あれば注意するようにしましょう。
またオンライン参加者が取り残されないような授業展開を心がけるようしましょう。

オンラインレッスンのニーズの高まり

日本に入国できない環境が続き、日本語学校の授業以外にも「日本語に触れる機会を増やしたい」という熱意ある学習者も増えています。そこでニーズが高まっているのが、手軽に始めやすいオンラインレッスン。
サイトによっては、講師のプロフィールや得意科目を見てから予約をすることができ、
また、日本語学校の授業とは異なり自分の都合の良い時間で学習ができるので、仕事や家庭とも両立がしやすいです。

そして特にマンツーマンレッスンが多いため、個々の希望に沿ったカリキュラムにしてもらえることも人気の一つです。

コロナ禍において、求人が増えた勤務形態の一つといえるでしょう。

 

まとめ

コロナ禍で大きな変化は強いられましたが、ITを駆使した便利なツールも増えました。
日本語教育業界も日に日に新たなツールや方法を取り入れて変化している業種でもあります。
ネガティブなこともありますがポジティブに捉え、今後も日本語教育に力をいれていきたいと思います。

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