日本文化に詳しい日本語教師は引っ張りだこ

ただの語学教師でありながら、慣れない生活面を世話することもあり、「日本人とは」といった説明をついしてしまうことがあります。

そのため、日本語の先生というより日本人と外国人をつなぐポジションだと思うことはしばしばあります。また自分自身が、学生にとっては日本人を知るための一番身近な材料となっていることも幾度となく感じます。

ということで、「日本を伝える担い手」としていつのまにか期待もされているのですね。

学生が興味ある日本文化は?

漫画、アニメ、映画

日本のアニメや漫画は私たちが想像している以上に世界中に知られています。またジブリ映画なども広く認知されており、中には日本人顔負けなほど詳しい学生もいました。「風の谷のナウシカ」の解釈を非常に深く分析した上で持論を展開する作文を書いてきた中国の学生、「おそ松くん」に夢中でグッズを買い集めていたフランス人の学生、アニメの専門学校に通うことを夢見て目を輝かせていた韓国人の学生など。

歴史

戦国武将や城など、武士や侍に対する興味がある学生も多いですね。日本語教師の中でも、歴史に強い先生は尊敬されています。学生自身、好きなことについては自然と勉強するようで、歴史に関する語彙には妙に詳しかったりします。好きなことについて話すときの顔はとても生き生きしています。

民族衣装

浴衣などは着やすく、色も鮮やかなので留学生に好まれます。そのため、夏休みだけの日本文化体験には必ず「浴衣体験」の授業が組まれます。着付けができる先生は大いに重宝がられることでしょう。

和菓子と茶道

見た目がきれいで、季節を表現する和菓子はとても人気があります。また日本の伝統文化のすべてが積め込まれているといわれる茶道も、その静けさを愛する人を夢中にさせる要素があるようです。

その他

アイドル、忍者、武道も人気がありますね。また書道の中でも「かな」はひらがなを書くものなので日本らしさを感じるのでしょう、書道をしてきた中国の学生で、「かな」を習いに行っている人もいました。

日本文化を伝える授業はあるか

短期留学

日本語に触れ、日本の文化に触れることを目的とした長期休みだけに来る短期留学生には、おおいに日本文化に触れてもらいます。浴衣を着る体験、茶道の体験は、ぜひ取り入れたいところです。日本人には意外ですが、折り紙は今も根強い人気があります。特にきれいな金色と朱色でできているような厚めの和紙で折った鶴などは大変喜ばれます。

初級クラス

初級では、日本文化に関する新出語彙が出てくることが多く、授業内で多くの日本文化に触れさせる機会が多いですね。初級の学生に対しては、日本への関心を高めてもらい、まず学習意欲を向上させることが大切です。せっかく語彙に出てきた日本文化に触れずにさっと流してしまうのは得策ではありません。また、日本語力が不十分なので、やみくもにカリキュラムを進めることができないため、文化面に時間を割く必要性も多少はあります。

まとめ

「良い日本語教師」の定義は簡単ではありません。日本語に焦点を当てれば、語学のプロとしてその道を極めるべきでしょうし、教師に焦点を当てれば、学生の心をつかみ、学生をやる気にさせるのが良い教師でしょう。しかし、やはりそのどちらも大事だろうと思います。そして、どちらもそろっている人ばかりではないのが実情です。

それに加え、今回のテーマである日本文化への造詣というのも、あればなお良いというひとつの要素になります。短期留学を受け入れることは、いうなれば正式な留学へ繋げるためのプロモーションでもあるからです。また日本に来たばかりの初級の学生にとって、「これぞ日本」といった根幹の話を聞くことは、留学した甲斐があったと思う大きな要因になります。はじめの印象は後々まで学生の基準になり得るので、初級の先生はそのような意味では責任が大きいですね。

つまり、日本文化に関することは、知らずにいるよりも知っていた方が学生に与えられるものが多くなる、これは確かなことでしょうね。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう