アフターコロナの日本語教育業界とは?

全世界に大きな影響を与えている新型コロナウィルス。
感染者が確認されてから1年が経過した現在もその勢いはとどまることなく、私たちを脅かし続けています。

海外への出入国に関しても制限があり、今まで200万人以上が日本に入国していましたが、その数はこの1年間で激減しました。留学生や技能実習生、旅行者等、日本に魅力を感じている方の入国が厳しい状況です。

将来、日本語教師としての活動を検討している方は大きな不安もあると思います。この記事では、アフターコロナの日本語教育業界はどのような変化があるのかお伝えしたいと思います。

日本語教育業界の現状

留学生が入国できず対面授業の中止、オンライン授業の導入

感染者の発生が確認されてから1年が経過した2021年春もなお、各国で入国を制限している状況です。
夢に見た日本への留学が叶わず留学を諦めた学生も少なくありません。また一方で「留学は難しくとも日本語を学びたい」という意欲高い学生も多くいます。そのような学生は母国にいながらオンライン授業で日本語を学習しています

オンライン授業のメリット、デメリット

日本語教育だけでなく多くの教育業界でオンライン授業を取り入れています。
ですがオンラインという便利な反面、デメリットもやはりつきものです。どのような点が挙げられれるでしょうか。

【メリット】
・学校に行かずとも自宅で受講ができ、感染予防にもなる。
・自宅受講が可能なので、交通費が抑えられ通学時間を学習時間に充てがうことができる。
・留学できなくとも自国で日本語が学べる。

【デメリット】
・国によってネット環境やPCを持っているかなど格差が浮き彫りになる。
・Zoom等のオンラインソフトに対して慣れるまで不安がある。

日本語教師の仕事、求人

コロナ禍の現状で以下のような声がありました。
・予定していた学生が入国できず、クラスが開設されなかった
・対面授業からオンライン授業になりITスキルがより求められるようになった
・オンラインレッスンの需要が増えたので、在宅でできる仕事が増えた
・日本語教育業界とは異なる本業とオンラインレッスン講師のWワークで収入が安定した

様々な企業がWワークを認めるようになり、オンラインレッスンを受け持つことで収入が安定した人もいるようです。
その反面予定していたクラスが開設されず仕事が減ってしまった方、ITスキルがなくオンライン授業には苦戦した方もいました。
養成講座等でオンライン受講ができる、またはオンラインを通して授業ができるような環境があれば、なお良い環境であることがわかります。

日本語教育業界の今後

ワクチン接種普及による訪日外国人の増加

日本でも医療従事者、65歳以上の方のワクチン接種が開始されました。各年代の方のワクチン接種が対応できれば、日本の出入国の条件も緩和され、少しづつコロナ前のような活気ある世界に戻ってくるのではないでしょうか。

訪日外国人が増加すれば、それだけ日本および日本語の需要が伸びてくるはずです。教育業界は教える教師側を完全にITにするこができない職種です。そして年々右肩上がりで増加している技能実習生・特定技能等、日本国内で就労する外国籍の方に教えるビジネス日本語もより必要性が増してくることでしょう。

「オリンピック開催地」としての認知度アップ

昨年、延期が決定した「東京オリンピック2020」。今のところは2021年の今年、開催する方向で準備がなされています。
オリンピック開催地として、世界で日本の認知度が上がることにより、「日本語を学びたい」、「日本に行ってみたい」と考える人が増えることも予想されます。

実際、漫画やアニメのブームが日本語教育界に与える影響も大きいため、こうしたイベント等をきっかけに日本語学習者が増える可能性は高いのではと考えています。

「オンライン学習化」による日本語学習者増加への期待

また、新型コロナウィルスがある程度収束したとしても、すぐには「完全対面授業」に戻ることもないでしょう。対面授業とオンライン授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業」のような形態が継続すると思われます。

日本語を教える側の日本語教師にとっても、コロナ収束後は通常授業が再開することに加えて、新しいオンラインサービスの提供等今までなかった幅のある教育ができることがわかります。またオンライン授業が可能であれば、今まで取り込めていなかった学生の年代が広がり、より多数の国からの学生が増えるのではないでしょうか。

 

以上、これまでの内容から「新型コロナウイルスが収束した際には、再び留学生や外国人の方々が日本にやって来るようになり、日本語教育界はまた忙しくなる」といった可能性が高いと感じました。

コロナが終息するには日本もまだ時間が必要ですが、日本語業界の今後の盛り上がりを期待して、今からできる準備を少しずつ始めておくことが大切かもしれませんね。

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