日本語教師の採用面接って?

日本語教師の面接は、会社就職の面接と何が違うの?という質問をよく受けます。日本語教師は外国人が対象であり、日本人として育ってきた場合は出会う機会がなかったでしょうからある意味特殊な世界だと思うからでしょう。

基本の部分は会社面接と変わらないですが、その中でも特殊と思われることについてお伝えします。

 

日本語教師業界で求められる資質

会社面接でも、保守的な業界、革新的で自由な業界、実直さを求める業界、流行最先端であることを好む業界など業界ごとに求める人材のタイプというのが決まっています。それに合わせてスーツや髪型にも注意するようにというアドバイスもあるくらいですね。

日本語教師の場合は一般的な教師ほど保守的ではありませんが、面接の場合はやはりスーツや革靴は基本です。が、それよりも大事なことは、きちんとした態度ときれいな言葉遣いであることです。それ以外の資質としてどんなものが望まれるのでしょうか。求められる資質として挙がるものは以下の通りです。

・社会人としての常識
・社会経験
・空気を読む力
・臨機応変に対応する力
・通る声であること

社会人としての常識は日本語教師に限らず必要です。面接のときであれば、挨拶がきちんとできること、履歴書や証明となる書類などを持参してきていることなどがまず当たり前にできる必要があります。こういった社会人としての常識チェックは、電話・メールのときから始まっています。仮にも日本語教師になろうという人ですから、言葉の間違いをしないよう特に気をつけましょう。相手は間違いに気がつくプロなのです。

社会人経験については、学生から初めての仕事で日本語教師を選ぶ際にはもちろんなくて当然ですが、社会人経験がある場合、それは自信を持って説明してよい事項になります。というのは、日本語教師は日本語を教えるだけでなく日本社会についても知らないより知っていた方がよく、社会人経験のある人の方が学生から信頼や尊敬も得やすいからです。業種を問わずさまざまな経験があっても、そのことをかえって歓迎する傾向があります。

空気を読む力については、日本語が不十分な外国人相手なだけに特に必要とされる力です。初級の段階では学生側の日本語不足から、特に空気を読む力が必要になります。また上級になっても質問したくても質問のための文を作る大変さから、質問したくてもやめるということはあり得ます。そんなときに空気を読み、求められる深さと丁寧さで説明するかしないか判断する必要があります。

臨機応変に対応する力については、母国語がさまざまなので、それを下地とし考えた結果出てくる質問はときに突拍子もないものになります。何年も経験を重ねた日本語教師でさえも「そう来たか~」と驚くこともしばしば。そこが日本語教師のおもしろいところなのですが、これが苦痛に感じる場合はやっていけません。

声については、言わずもがなですね。

面接の流れ

まず履歴書を見ながらの面談があります。聞かれることは会社面接と同じです。この仕事をなぜ選んだか、この学校をなぜ選んだか。この質問の答えはあらかじめ用意しておくといいですね。答え方については、この仕事の特殊性をきちんとつかみ、自分の資質とからめて答えられるとベストです。

たとえば日本語教師になりたい理由については、「外国人に日本語を教えることに興味があったから」という独自性が感じられない答えはやめましょう。サイトによっては、こういった答えのみで終わる人は不採用決定とまで書かれています。今までの人生で外国人とどう接して来たか、そこから何をどう考えたかなどの経験を紹介し、日本語を教えることをなぜ仕事としたいかの説明ができるとよいですね。

内容もさることながら、理由説明が具体性をもってきちんとできるかの文章構成力も試されています。「外国人に興味があるから」などの一文でくれぐれも終わらないようにしてください。簡単すぎる答えは、授業時にも生徒の質問に対し簡単すぎる答え方しかできないのではと不安にさせます。

この学校をなぜ選んだかについては、事前にHPで調べて、その学校ならではの特長をつかんで答えとします。これは面接を受ける際の技ともいえますね。

次に、模擬授業があります。これは内容について事前に知らされることもあれば、その場で突然内容を言われることもあります。電話の際にこのあたりを確認するとよいでしょう。時間は10~15分の場合が多く、時間的にはさらっと導入、そして文法説明、ドリル練習のさわり程度まででしょうか。私の場合には専任の先生3人が学生役として座っている前でしました。説明の途中、ドリルの前などに質問もしてきました。これはもう思い出すたびはずかしいくらい緊張しました。でもそれを表に出さないよう必死だったのを覚えています。

十分な経験がない場合でも学生からの質問に対して落ち着いて答えられるかなどの精神的タフさを見ていることがほとんどなので、焦って答えられない沈黙の時間は決して作らないようにします。

教える技術は授業回数を重ねれば自然と上達しますし、授業そのものは正解があってないようなところもありますから、学生が不安や不信感を持たないように堂々とした態度が保てるかがより重要です。授業内容が力不足であれば研修期間を長めにとるなどの措置も考えられますし。

これで終了です。あとは採用の可否の連絡を待つことになります。

まとめ

日本語教師だからこその特殊性、つかんでいただましたか。精神的タフさや柔軟な対応力がより必要なので、そこを面接で十分にアピールできれば大丈夫ですよ。学校によっては420時間の養成講座を終えているなどの資格条件よりもこういった資質を重視するほど大切なポイントです。

相手は外国人でかつ子どもではない、むしろ留学という形で国外に飛び出すほどのたくましさを持った大人であるという特殊性ゆえにですね。

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