公的機関からの派遣で、海外で日本語教師!

日本語教師をしている、または目指しているという人に「外国に住んでみたいですか」と問えば、(一度は行ってみたい、程度の人を含め)ほとんどの人が希望するのではないでしょうか。
そういった人たちは皆、自分で就職先を探していくのでしょうか。

もちろんそういう場合もありますが、公的機関からの派遣の形で行く人も多いです。派遣の形であれば現地での滞在費の支給があり、住居も世話してもらえます。行く前には研修も受けられます。こういったメリットを考えると、派遣を利用しない手はありませんね。では実際にどこの機関がどういった内容で募集しているのでしょうか。

JICAボランティア

日本語教師の派遣事業機関として有名なのはJICAです。日本語教師に限らずいろいろな人材をボランティアとして派遣しています。名前はボランティアですが、滞在費、住居が保証されています。現地での滞在費とは別に国内手当も支給されます。

派遣国は、アジア・アフリカ・中南米・大洋州・中東などの発展途上の国の他、中南米の日系人社会に限ったボランティアもあります。

期間は基本2年間ですが1か月~1年未満の短期のものもあります。

JICAの場合、ほとんどはその職種に対する経験が必要とされます。発展途上国の国づくりを支援する使命を担い、自分がその支援の中心となって動ける能力が求められます。手厚い待遇で安心なJICAですが、専門的経験に加え、地域によっては語学力が必要とされます。よって「未経験でいきなり海外へ」という方法として用いるには不適切です

次に、未経験でも比較的行きやすい方法をひとつご紹介します。

日本語パートナーズ

国際交流基金アジアセンターが募集する「日本語パートナーズ」がJICAと大きく異なる点は、経験が不要であるということです。日本語教師や学習者のパートナーとして活動するので、あくまでサポート側の役目を担うことになります

JICAと同じく滞在費、住居が保証されます。海外旅行保険も基金で加入手続きをしてもらえるので負担する必要はありません。

活動内容について

実際にはどんな活動をするのでしょうか。サイトから抜粋します。

  • 現地日本語教師が行う授業の運営補助
  • 授業の教材作成等の補助
  • 授業や課外活動における生徒との交流(日本語での会話、文化活動への協力等)
  • その他、要望に応じて、地域における日本語学習支援、日本文化紹介を通じた交流活動等

ポイントは「補助」そして「交流」という言葉です。日本語教師の経験がなくても参加可能なのはあくまでサポートの立場だからです。未経験の場合はこういった立ち位置で行ける方が気持ちが楽ですね。

逆に、経験があり、日本語教育に大きく携わりたいという気持ちであれば、この派遣事業には合いません。サイトにも「指導的な立場ではなく派遣先の方々と協力しながら活動を行うことができること」と書かれています。

つまり、あくまでも協力的な立場であり、日本語と日本文化の魅力を伝えるのがその役割です。派遣国のアジアの人たちとの交流、コミュニケーションに情熱をもって活動できる人が求められています。

派遣国について

派遣国はアジアに限っています。2014年~2017年の実際の派遣国を挙げてみます。

マレーシア、インドネシア、べトナム、フィリピン、タイ、ブルネイ、シンガポール、ミャンマー、台湾、ラオス、カンボジア

なお、派遣国については希望が考慮されます。

派遣先について

教育省の生涯教育に関する機関、大学、高校、中学、インターナショナルスクールなどさまざまですが、国によって派遣先の傾向があります。

たとえば、フィリピンでは高校や大学への派遣が多いですが、ベトナムでは中学や高校が多くなっています。またミャンマーでは外国語大学、インドネシアは高校のみです。またブルネイでは教育省の生涯学習としての日本語講座への派遣となります。

派遣先の希望がある人はその傾向を考慮して、派遣国希望を出すとよいでしょう。

派遣期間について

派遣国と同じく期間についても考慮されます。4か月ほどの短期もありますが、派遣実績からみると多くは10か月程度が多いようです。

+αの活動

ひとつおもしろいことは、目的が文化交流なので日本語や日本文化を紹介するという一方向だけでなく、現地の言葉を勉強することも活動のひとつになっています。よって外国語研修手当も別途支給されます。

基本的にはそれぞれの国の言葉を学習します。しかし、シンガポールについては英語、フィリピンについては英語とフィリピノ語、マレーシアについてはマレー語と英語なので、英語力を身につけたいという人には、これら3つの国がおすすめです。

まとめ

公的機関からの派遣は、条件の厳しいものとそうではないものがあることをわかっていただけたでしょうか。今回はご紹介していませんが、国際交流基金からは「日本語専門家」の派遣もあります。JICAは厳しく、国際交流基金は易しいと簡単な分け方はできないということもひとことお伝えしておきます。

国際交流の一端を担う日本語教師という職種から考えても、派遣され、その意義を大いに感じながら海外で過ごすことになります。そこから得られること、学ぶことはけっして少なくないでしょう。ぜひ挑戦してみてください。

なお年齢制限は、上記二つとも69歳までです。私もまだだまだ挑戦可能です!

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